「肌に塗るもの」と「空間にまくもの」を取り違えない
このジャンルで最初に確認すべきは成分ではなく、その製品が体に使うものか、場所に使うものかです。玄関やベランダに噴霧する空間用は、肌に直接使うことを想定していません。逆に肌用を部屋中にまいても、想定された使い方ではありません。
見た目が似たスプレー缶で並んでいるため取り違えが起こりやすく、買ってから「これは体に使えない」と気づくことがあります。商品名ではなく、パッケージに書かれた用途の記載を確認してください。
あわせて、虫を寄せ付けにくくするもの(忌避)と、虫を退治するもの(殺虫)も別物です。刺されたくないのか、部屋にいる虫をどうにかしたいのかで、選ぶ棚が変わります。
対象の虫と使用可能な年齢は、製品ごとに表示が違う
蚊だけを想定した製品と、マダニやブユまで対象に含む製品があります。山や草地に入るなら、対象の虫にマダニが含まれているかを表示で確認してください。都市部の屋外と山林では必要な製品が変わります。
子どもに使う場合は、成分の種類と濃度によって使用できる年齢や1日の回数に制限があることがあります。これはパッケージや添付文書に明記されているので、年齢・回数の記載をそのまま守るのが確実です。同じ成分名でも濃度が違えば制限も変わるため、以前使っていた製品の感覚を持ち込まないようにします。
肌が弱い方や妊娠中の方は、購入前に薬剤師や医師に相談すると安心です。
表示の読み方でもう一つ紛らわしいのが、医薬品・医薬部外品・雑貨という区分です。これは効能をどこまで表示できるかという制度上の分類であって、成分の種類そのものを指しているわけではありません。同じ成分を使っていても区分が違うことがあるので、区分名を成分名の代わりに読まないようにしてください。
持続時間が短い製品ほど、容量あたりの単価は意味を持たなくなる
虫除けは塗り直しの回数で消費量が決まります。持続時間の短い製品は、屋外で過ごす時間が長いほど何度も塗り直すことになり、容量あたりの単価が低くても消費が早くなります。
汗をかいたとき、水に入ったあと、タオルで拭いたあとは効果が落ちます。1日出かけるなら携帯できる小容量を持ち歩き、家に大容量を置くという分け方が現実的です。上部の比較表は容量と価格を並べますが、塗り直しの頻度までは表に載りません。
服やプラスチックに付くと傷むことがある
成分によっては、化学繊維やプラスチック製品を傷めることがあります。時計のベルト、眼鏡のフレーム、スマートフォンのケース、合成皮革などに付いたまま放置すると、変質や白化の原因になります。
塗るときは、これらを外してから、手に取って伸ばすのが安全です。顔に使う場合は直接噴霧せず、手のひらに出してから塗り広げます。目や口の周り、傷のある場所には使いません。
日焼け止めと併用するときは、日焼け止めを先に塗り、乾いてから虫除けの順にします。
買ってから気づきやすい注意点
- 帰宅後は洗い流す: 必要のない時間まで肌に残しておく理由はありません。石けんで洗い流します
- 保管は直射日光と高温を避ける: スプレー缶は車内などの高温になる場所に置かないでください
- 季節をまたぐ量を買わない: 使う期間が限られる商品です。翌シーズンまで持ち越す量は、単価が安くても得になりません
まとめ
虫除けスプレーは、まず肌に使うものか場所に使うものかを取り違えないところから始めてください。そのうえで、対象の虫にマダニが含まれるか、子どもに使える年齢と回数の記載はどうか、をパッケージで確認します。
消費量は容量ではなく塗り直しの回数で決まるので、持ち歩く小容量と家に置く大容量を分けるのが実際的です。化学繊維やプラスチックを傷めることがあるため、時計や眼鏡は外してから使ってください。価格と容量は、ページ上部の比較表(自動更新)でご確認ください。
室内で使うタイプは 蚊取り器(液体タイプ)の比較、衣類の虫食い対策は 防虫剤の比較 で扱っています。
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