ボディローションの選び方ガイド

テクスチャーで選ぶ:ローション・ミルク・クリーム

ボディケア保湿剤は大きく3つのテクスチャーに分けられます。

ローションタイプはさらっとした水分中心の処方で、塗り広げやすく夏や汗をかきやすい季節に使いやすい傾向があります。

ミルクタイプは水分と油分のバランスがとれた乳液状で、ベタつきが少なくオールシーズン使いやすい設計が多いです。

クリームタイプは油分が多くリッチな保湿力が特徴です。乾燥がひどい部位のスポットケアや冬場の集中保湿向きです。

成分で選ぶ:セラミド・ヒアルロン酸・植物由来

セラミドは肌のバリア機能を補う成分として知られ、敏感肌・乾燥肌向けの処方に多く配合されています。ヒアルロン酸は保水効果が高く、水分を肌に引き寄せる役割を担います。植物由来成分は原材料にこだわりたい人に選ばれやすい傾向があります。

香りと使うタイミング

毎日使うものなので、香りの好みは継続しやすさに直結します。無香料タイプは香りを重ねたい人にも使いやすく、就寝前専用のナイトケアタイプは香りがリラックス目的に設計されているものが多いです。


塗るタイミングが決まっている商品がある

ボディローションは容量が大きく単価も比べやすい一方で、使う場面が決まっている商品が同じ表に混ざっています。買う前に次の3点を確認してください。

風呂上がりに塗るものか、風呂の中で使うものか

ビオレu お風呂で使ううるおいミルクのようなインバス(浴室内)タイプは、体を洗ったあとの濡れた肌になじませて洗い流す、あるいは軽く拭き取る使い方を前提にしています。タオルで拭いてから塗る通常のローションとは手順が違うので、同じつもりで買うと使い方に戸惑います。逆にインバスタイプは「拭いたあとに塗る手間」がないぶん、続けやすいという人もいます。

薬用(医薬部外品)か、化粧品か

セラミエイド 薬用スキンミルクやキュレル ローションのように「薬用」と表示されたものは医薬部外品にあたり、有効成分と効能の表示が定められています。表示のないものは化粧品です。どちらが優れているという話ではなく、表示の枠組みが違うので、選ぶときは自分が求めている表示があるかで見てください。

香りの強さ

エリザベスアーデン グリーンティー ボディローションのようにフレグランス性の高い製品は、香水のように香りが残ります。無香料を選びたい日や、職場・就寝前に使いたい場合は、無香料表示のあるビオレu や、ベビー向け・低刺激をうたう製品のほうが扱いやすくなります。500mL級の大容量で香りが合わないと、使い切るのはかなりの苦行です。

顔にも使うか

体用として作られたものを顔に使うことは想定されていない製品が多くあります。顔にも使いたい場合は、そう明記されたものを選んでください。

比較表の読み分け:名前の目印でタイプを分ける

上部の比較表は1mLあたりの単価で並べていますが、テクスチャーも使う場面も違う商品がひとつの表に入っています。単価は同じグループの中で比べると、あとで「思っていたのと違う」が起きにくくなります。

商品名・表示の目印グループ向いている使い方単価の見方
「ローション」「スキンローション」水分の多い、さらっとしたタイプ広い範囲に毎日塗る・べたつきが苦手1回に使う量が多くなりやすい。ローションどうしで比べる
「ミルク」「乳液」「ミルキー」水分と油分の中間冬の全身・季節を問わず1本で済ませたいミルクどうしで比べる
「お風呂で使う」「インバス」浴室で濡れた肌になじませるタイプ拭いてから塗る手間を減らしたい使う順番が違うので、ほかのグループと単価を並べない
「薬用」(医薬部外品)有効成分と効能の表示があるもの表示された効能を目的に選ぶ同じ目的の薬用どうしで比べる
「ベビー」「赤ちゃん」「無添加」低刺激をうたうもの家族で共用する・香りが苦手小さめの容量が多いので、本数ではなく1mLあたりで見る
「×3本」「大容量」「つめかえ」まとめ買い・詰め替え香りと使い心地が合うと分かっている銘柄2本目以降は詰め替えの単価で考える

かかとやひじのように乾燥の強い部分は、ローションやミルクだけでは足りないことがあります。その部分だけクリームや軟膏を重ねると、全身用を大容量で選んでも無理がありません。価格と1mLあたりの単価は、ページ上部の比較表(自動更新)でご確認ください。


大容量が有利になる条件、ならない条件

ボディケアは全身に使うぶん1回の使用量が多く、単価差がそのまま年間コストに出ます。ただし大容量が常に得とは限りません。

  • 季節で消費が数倍変わる。乾燥する冬は毎日全身、夏は手足だけという人が多く、年間を通した平均で在庫を計算すると余ります
  • 開封後に使い切る期間の目安がある。半年〜1年を超えて残っているものは、分離やにおいの変化が出ていないか確認してください
  • 香りと使用感が合うと分かってから量を増やす。初めての銘柄をいきなり500mL×3本で買うと、合わなかったときの損失が大きくなります

詰め替えの有無で2本目以降が変わる

ママフィ 潤いミルキーローションのようにつめかえ用が用意されている製品は、本体を1つ買えばあとは詰め替えで回せます。長く同じ銘柄を使う予定なら、詰め替えがあるかどうかは単価表よりも効いてきます。

ポンプかチューブかで使い切りやすさが違う

大容量ボトルはポンプ式が多く、片手で出せて風呂上がりに使いやすい反面、底のほうが吸い上げられずに残ることがあります。最後まで使うなら、残り少なくなったら小さな容器に移すか、ボトルを傾けて置いておくと無駄が出ません。チューブ式は最後まで絞り切れますが、両手を使う必要があります。

具体的な価格・容量・1mLあたりの単価は、ページ上部の比較表(自動更新)でご確認ください。


冬に失敗しやすい保湿のしかた

ボディローションの消費が冬に増えるのは、空気そのものが乾くからです。気象庁の平年値(1991〜2020年)では、東京の平均湿度は12月から3月にかけて60%を下回り、1月がいちばん低くなります。皮膚科医の解説では、皮膚の水分を保つには室内の湿度を60%程度に保つのが望ましいとされています。暖房を使う室内は、屋外よりさらに乾きやすくなります。

東京の月別の平均湿度(平年値・屋外)の棒グラフ。1月51%、2月52%、3月57%、4月62%、5月68%、6月75%、7月76%、8月74%、9月75%、10月71%、11月64%、12月56%。12月から3月は、皮膚科医の解説で室内の目安とされる60%を下回る。暖房中の室内はさらに乾きやすい。出典は気象庁「平年値(統計期間1991〜2020年)」と、メディカルノートの安部正敏医師監修の皮脂欠乏症の記事
東京の湿度は12月から3月に60%を下回る。保湿の量と回数を増やすのはこの時期から

同じローションを使っていても、塗り方で効き方が変わります。冬に起きやすい失敗を4つ挙げます。

風呂上がりに、しばらくたってから塗る

入浴後の肌は、水分が急に蒸発していきます。自治体や医療機関の患者向け資料では、体を拭いてから5〜15分以内に保湿剤を塗るよう案内しているものが多くあります。寒い脱衣所で急いで服を着て、塗るのを忘れるのがよくある流れです。ボトルは脱衣所に置き、ポンプ式なら片手で出せる場所に置いておくと続きます。脱衣所を暖めておくと、塗る時間を取りやすくなるうえ、冬の入浴で気をつけたい急な温度差も小さくなります。

量を少なくして、薄くのばす

医療機関の患者向け資料では、ローションは一円玉くらいの量で、大人の手のひら2枚分の広さに塗るのがよく使われる目安です。塗ったあとに肌が少ししっとり光る、ティッシュを当てると軽く付く、くらいが適量とされます。この目安だと片腕だけで数回分になり、思っているより多く使います。冬の消費量が増えるぶん、1mLあたりの単価の差がそのまま効いてきます。

ナイロンタオルでこすって洗ってから塗る

メディカルノートで皮膚科医の安部正敏氏は、ナイロンタオルのような摩擦の大きい洗浄用具は、皮脂や必要な表皮の細胞まで落としてしまうとして、ガーゼや手ぬぐい、素手で洗うことを勧めています。お湯の温度を熱くしすぎないことも同じ記事で挙げられています。洗い方で乾燥を強めていると、保湿剤を高いものに替えても追いつきません。

夏と同じく1日1回で済ませる

同じ記事では、保湿は1日2回以上塗るよう勧めています。朝は全身でなくても、すねや腕など粉をふきやすい場所だけ塗っておくと、夜の入浴までの乾燥を抑えられます。朝に使うなら、べたつきにくいローションタイプのほうが服を着る前でも扱いやすくなります。

かゆみや赤みが強い、ひび割れが治らない、といった場合は、保湿剤だけで様子を見ずに皮膚科を受診してください。

出典: 気象庁「平年値(統計期間1991〜2020年)」東京/メディカルノート「皮脂欠乏症の原因には何があるの?」(監修: 安部正敏医師)


まとめ

ボディローション・ボディミルク選びは、テクスチャー・成分・香り・容量あたりの単価の4点を軸に考えると選びやすくなります。敏感肌なら低刺激処方を、コスパを重視するなら大容量を、就寝前ケアを習慣にしたいならナイトケア設計を基準に選ぶのがポイントです。

全身の保湿では、手肌に ハンドクリームの比較、日中の紫外線対策に 日焼け止めの比較 もあわせてどうぞ。


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