先に結論:目的の表示を見てから、フッ素と形を決める

歯磨き粉は、ブランド名より先にパッケージや商品ページの効能と濃度の表示を見ると絞れます。

  • 虫歯を防ぎたい: 「フッ素1450ppm」のような濃度の表示を探します。6歳以上に勧められている濃度は1400〜1500ppmです
  • 歯ぐきが気になる: 効能に「歯周炎の予防」「歯肉炎の予防」があるものを選びます。歯磨き粉は補助なので、出血や腫れが続くなら歯科で診てもらいます
  • 着色が気になる: 効能の「歯を白くする」「タバコのやに除去」を見ます。変わるのは表面の着色で、歯そのものの色ではありません
  • 冷たいものがしみる: 効能の「歯がしみるのを防ぐ」を探します。虫歯でもしみることがあるので、続くなら受診します
  • 泡が苦手で長く磨きたい: 「低発泡」「泡立たない」タイプが候補です
  • フッ素を避けたい: 「医薬部外品」か「化粧品」か、全成分に何が入っているかを見ます
  • コスパで選ぶ: 比較表の1gあたりの値に、1日に使う量を掛けて比べます
歯磨き粉の選び方の図。虫歯を防ぎたいなら「フッ素1450ppm」などの濃度の表示を見る。6歳以上は1400〜1500ppmが勧められている。歯ぐきが気になるなら効能の「歯周炎の予防」「歯肉炎の予防」を見る。出血や腫れが続くなら歯科へ。着色が気になるなら効能の「歯を白くする」「やに除去」を見る。変わるのは表面の着色まで。冷たいものがしみるなら効能の「歯がしみるのを防ぐ」を見る。続くなら虫歯の確認も。泡や研磨剤を避けたいなら「低発泡」「研磨剤不使用」などの表示を見る。フッ素の有無は全成分で確かめる。
困っていることを1つ決めて、対応する表示を探す

虫歯予防の歯磨き粉は「1450ppm」の表示を探す

虫歯予防が目的なら、フッ素1400〜1500ppmの歯磨き粉を、正しい量で1日2回使うのが基本です。これは歯科の4学会が2023年にまとめた フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法 に沿った選び方です。

年齢1回の量濃度の目安
歯が生えてから2歳米粒程度(1〜2mm)900〜1000ppm
3〜5歳グリーンピース程度(5mm)900〜1000ppm
6歳〜成人・高齢者歯ブラシ全体(1.5〜2cm)1400〜1500ppm

高齢の方も同じ行です。歯ぐきが下がって出てきた歯の根元は虫歯になりやすく、日本歯科医学会の資料 でも、初期の根面う蝕の管理として1450ppmの歯磨き粉を勧めています。

e-ヘルスネット(厚生労働省) は、フッ素の濃度が1000ppm以上では500ppm上がるごとに虫歯の予防効果が6%上がるとされている、と説明しています。同じページによると、日本の歯磨き粉は1500ppm以下に定められていて、販売されているのは1450ppm程度までです。そのため、虫歯予防の軸で比べるときは1400〜1500ppm、多くの商品では1450ppmの表示が目印になります。

濃度の表示がない歯磨き粉はどう読む?

濃度の表示がなくても、フッ素が入っていないとは限りません。

厚生労働省の通知 により、1000ppmを超える製品は、容器に濃度と「6歳未満への使用を控える」旨を書くことになっています。一方、1000ppm以下の製品に濃度を書く義務はありません。ライオンの説明 でも、1000ppm以下の製品の濃度は原則として公開していないとされています。

次の順に確かめると迷いません。

  1. 「1450ppm」「1450ppmF」「0.145%」のような濃度の表示を探す
  2. 表示がなければ、全成分から「フッ化ナトリウム」「モノフルオロリン酸ナトリウム」「フッ化第一スズ」を探す
  3. どちらも無ければ、フッ素は入っていないものとして扱う
  4. 全成分が商品ページで読めないときは、容器の表示か販売元で確かめる

サンスターの歯科衛生士の回答 は、虫歯予防の効果に大きな差をもたらすのはフッ素の量だと説明しています。この記事では、種類より先に濃度の表示を見る順番にしています。

1450ppmを活かす使い方

同じ歯磨き粉でも、使い方で口に残るフッ素の量が変わります。

  1. 歯ブラシ全体(1.5〜2cm)につける
  2. 就寝前を含めて1日2回磨く
  3. 磨いたら、まず軽く吐き出す
  4. うがいは少量の水で1回だけにする
  5. そのあと、しばらく飲食を控える

少量の水の目安は、サンスターの回答で 10〜15mL(おちょこ1杯くらい) とされています。飲食を控える時間は、4学会の表には書かれていません。日本歯科医師会 は「しばらく」としていて、同会が紹介する イエテボリ法 では少なくとも2時間です。合わせやすいのは、そのまま飲食しなくなる寝る前の歯磨きです。

比較表の読み分け:フッ素・区分・泡の違い

比較表には、虫歯予防の定番と、ホワイトニング向けの商品が同じ並びで入っています。1gあたりの値だけで比べると、目的の違う商品を比べることになります。2026年11月1日に楽天市場の商品ページで確かめた内容を、ブランドと形ごとに整理しました。リニューアルで変わることがあるので、買う前に最新の表示もご確認ください。

ブランドと形区分フッ素の表示
クリニカ(ペースト)医薬部外品1450ppm
システマ(ペースト)医薬部外品1450ppm
WHITH WHITE(ペースト)医薬部外品モノフルオロリン酸ナトリウム配合。ppmの表示は見当たらない
アパガード(ペースト)医薬部外品全成分に記載なし。薬用ハイドロキシアパタイト配合
しろえ(ジェル)医薬部外品全成分に記載なし
キラルン(ペースト100g・粉55g)化粧品フッ素不使用と明記
しろえ(粉)化粧品フッ素不使用と明記
だいじょうぶなもの(ゼリー状)化粧品全成分に記載なし

読み方は3つです。

  • 虫歯予防を濃度で選ぶ: 1450ppmの表示がある上の2行から見ます
  • ppmの表示が見当たらない商品: 1000ppmを超える製品には濃度の表示が決まっているので、フッ素入りなら容器の表示も確かめます
  • ミニセットで試す: 同じブランドの粉とペーストを少量ずつ試せます。全成分にフッ素の記載はありません

泡と味の違い

ブランドと形泡味
クリニカ(ペースト)発泡剤ありクールミント
システマ(ペースト)発泡剤ありホワイトハーブミント
WHITH WHITE(ペースト)発泡剤ありハーブミント
アパガード(ペースト)発泡剤ありペパーミント/レモンピールミント
しろえ(ジェル)泡立たないグレープフルーツエキスタイプの香料。ハッカ油・メントール入り
キラルン(ペースト100g・粉55g)低発泡ペパーミント
しろえ(粉)発泡剤不使用スペアミント・ハッカ
だいじょうぶなもの(ゼリー状)泡立たないミント系の精油

泡の少なさで選ぶ行は、フッ素の表示がない商品が多くなります。虫歯予防の軸は別に考えてください。

医薬部外品と化粧品は何が違う?

歯磨き粉の区分は、薬用の成分で効能をうたえるかどうかの違いです。薬用ハミガキは医薬部外品です。

区分中身書ける内容の例
医薬部外品基本成分に、フッ化物や殺菌剤、抗炎症剤などの薬効成分を加えたもの「むし歯の発生及び進行の予防」「歯肉炎・歯周炎の予防」など
化粧品清掃剤、発泡剤などの基本成分でつくられたもの「歯を白くする」「口中を浄化する」「ムシ歯を防ぐ」「歯垢を除去する」など

日本歯磨工業会の説明 によると、化粧品の歯磨き粉の「ムシ歯を防ぐ」は、基本成分の働きを合わせた結果として書けるものです。商品ページの「ブラッシングによる」という注は、この意味と考えられます。同じ「虫歯」の言葉でも、薬用成分の働きを示しているのかどうかは、区分を見ないと分かりません。

区分の違いは目的の違いで、優劣ではありません。泡立ちや磨き心地、使わない成分を優先する人には、化粧品の歯磨き粉も候補になります。虫歯予防を最優先するなら、フッ化物配合の医薬部外品から見ます。

歯磨き粉のコスパは「1本が何日もつか」で比べる

コスパは、1gの単価 × 1日に使う量で比べます。1回1gで1日2回なら、1日の費用は比較表の1gあたりの値を2倍した額です。比較表に単価が出ていない商品は、価格 ÷ 容量で計算します。

ライオンの説明 では、医薬部外品のハミガキは1回約1gの使用を想定していて、長さは1〜2cmが目安です。ただし比重や出口の太さで変わります。4学会の勧める1.5〜2cmをしっかり出すと、1gより多くなることがあります。

下の表は、1人で1日2回使ったときに1本がもつ日数の目安です。表示の容量を、1日に使う量で割って四捨五入しました。1回2gは、多めに使う場合の仮定です。

容量1回1gの場合1回2gの場合
50g25日約13日
95g約48日約24日
100g50日25日
120g60日30日
130g65日約33日
130g×3本195日約98日

2人で1本を使うなら、日数は半分です。粉タイプは1回の量の決まった目安が見当たらないので、この表には入れていません。

1本が何日もつかの図。1人で1日2回、1回1gずつ使った場合。50gは25日、100gは50日、120gは60日、130gは65日、130gが3本のセットは195日で、半年を超える。
1回1gなら、50gは1か月ももたず、3本セットは半年以上もつ

自分の1回の量を測る

商品ページで1回の量を数字で示している歯磨き粉は、一部だけです。2026年11月1日に確かめた範囲では、「適量」とだけ書かれた商品や、使用量の記載が見当たらない商品が大半でした。

いちばん簡単なのは、使い切った日数から逆算する方法です。

  1. 新しい歯磨き粉を開けた日を、チューブにペンで書く
  2. 使い切った日までの日数を数える
  3. 容量 ÷ 日数 ÷ 1日の回数 で、1回の量を出す

120gを1日2回で40日使ったなら、1回の量は1.5gです。この量を使って、ほかの歯磨き粉が何日もつかを計算します。

送料を足すと順番が変わることがある

比較表の単価に送料は入っていません。2026年11月1日に確かめたところ、メール便で送料がかからない出品がある一方、1本だけだと送料が別にかかる出品もありました。

1本だけ買うなら、(商品価格 + 送料)÷ 容量で比べてください。各商品の最新の価格と単価は、ページ上部の比較表(自動更新)でご確認ください。

「ホワイトニング」の歯磨き粉で変わるのは表面の着色

歯磨き粉で落とせるのは、茶渋やタバコのヤニなど歯の表面についた着色です。歯そのものの色を変えるものではありません。

日本歯磨工業会 は、ブラッシングで着色を取り除き、歯本来の色を取り戻せると説明しています。ライオンの美白ハミガキの説明 も、美白を「その人の本来の歯の白さに近づけること」としています。つまり目標は、本来の歯の色までです。

歯そのものの色は、表面のエナメル質が半透明で、内側の象牙質の色が透けて決まります。この色を明るくするのは、日本歯科医師会 が説明する、歯科での漂白(ブリーチング)です。漂白にも向かない変色があり、金属製の詰め物やかぶせ物は白くなりません。

歯の色の原因ごとに、できることをまとめた図。表面の着色(茶渋、コーヒー、タバコのヤニ)は、歯磨き粉で落とせる範囲がある。残るなら歯科のクリーニング。歯そのものの色(内側の象牙質の色が透ける)は、歯磨き粉の目標は本来の歯の色まで。それより明るくするなら歯科で相談。歯石は歯磨き粉では取れないので、歯科で除去する。
落としたいものが着色か、歯そのものの色かで、買うものが変わる

「歯を白くする」の表示の読み方

厚生労働省の承認基準 では、「タバコのやに除去」や「歯石の沈着を防ぐ」の効能には、決まった種類の有効成分が必要です。一方、「歯を白くする」は、この対応表に載っていません。

「歯を白くする」とあるだけでは、どの成分が働くのかは分かりません。着色を重視するなら、効能の欄で「タバコのやに除去」の有無も見て、全成分でポリリン酸ナトリウムやPEG(マクロゴール)などの薬用成分を確かめます。

虫歯予防・着色・歯周病を1本でまかなえる?

1本に3つの効能が書かれた薬用の歯磨き粉はあります。全成分の薬用成分の欄を見ると、それぞれにどの成分が入っているかが分かります。

ただし、目的が増えるほど、どの点を優先した商品なのかは見えにくくなります。迷ったら、いちばん困っていることを1つ決めて、残りは濃度と効能の表示で確かめるのが選びやすい順番です。虫歯予防を外したくないなら、まず1450ppmの表示があるものから、歯ぐきや着色の効能を見ていきます。

歯周病ケアの歯磨き粉は補助として使う

歯周病ケアの歯磨き粉は、歯垢を落とす歯磨きを助けるものとして選びます。

日本歯磨工業会 は、殺菌や炎症の抑制の働きをもつ薬用成分を配合したハミガキは歯周病の予防に効果的だと説明しています。一方、日本歯周病学会 は、歯磨き粉の効果はあくまで補助的で、市販の歯磨き粉で歯周炎の予防や治療に効果があるという十分な根拠はまだ無いとしています。いちばん大事なのは、どの歯磨き粉を使うかではなく、歯垢を残さないことだという説明です。

商品を選ぶときは、効能の「歯周炎の予防」「歯肉炎の予防」と、全成分の薬用成分を見ます。ライオンのシステマの製品説明 では、IPMPは歯周ポケットの歯垢を殺菌する成分、トラネキサム酸は歯ぐきのはれや出血を抑える成分とされています。メーカーの説明なので、効果を保証するものではありません。

次の症状があるときは、歯磨き粉を替える前に歯科で検査を受けてください。e-ヘルスネット が、歯周病のセルフチェックとして挙げている項目です。

  • 朝起きたときに、口の中がネバネバする
  • 歯磨きのときに出血する
  • 硬いものが噛みにくい
  • 歯ぐきがときどき腫れる
  • 歯ぐきが下がって、歯と歯の間にすきまができてきた
  • 歯がグラグラする

冷たいものがしみるときは先に原因を確かめる

冷たいものがしみるときは、効能に「歯がしみるのを防ぐ」とある薬用の歯磨き粉が候補です。硝酸カリウムや乳酸アルミニウムなどを配合した商品が販売されています。2026年11月1日に確かめた範囲では、掲載商品の商品ページにこの効能は見当たりませんでした。

日本歯科医師会 によると、硝酸カリウムを含む歯磨き粉は続けて使う前提です。また、歯科医院で塗る方法のほうが効果が高く、早く効くとされています。

虫歯が進んだときや歯に亀裂が入ったときにも、同じようにしみることがあります。自分では区別しにくいので、早めに歯科を受診してください。痛みが長く続くときや強いときは、歯の神経に炎症が起きていることもあります。

フッ素なしの歯磨き粉を選ぶときの見方

レビューには、フッ素が入っていないことを理由に選んだ声も、入っていないことが不満という声もありました。フッ素なしを選ぶなら、虫歯予防を何に任せるのかを決めておくと迷いません。

4学会が勧めている虫歯予防の方法は、フッ化物配合の歯磨き粉です。e-ヘルスネットは、適正量で使うなら過度な心配は不要だと説明しています。

同じ「アパタイト」でも役割が違う

ハイドロキシアパタイトには、2つの使われ方があります。全成分のどこに書かれているかで見分けます。

全成分の書かれ方役割
「薬用成分」「有効成分」に薬用ハイドロキシアパタイト医薬部外品の薬用成分。日本歯磨工業会は、初期のむし歯の脱灰部を再石灰化するものと説明している
「研磨剤」にヒドロキシアパタイト歯の汚れを落とす研磨剤として配合されたもの

開発元のサンギ も、薬用ハイドロキシアパタイトは基材や研磨剤として配合される一般のものと区別されると説明しています。「アパタイト配合」の言葉だけでは、どちらなのかは分かりません。

研磨剤は「悪者」ではないが、使い方で差が出る

研磨剤(清掃剤)は着色汚れを物理的に落とすための成分です。全成分では、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウムなどの名前で書かれています。

問題になるのは成分そのものより、ブラッシングの圧です。日本歯磨工業会 は、通常の軽い力で磨いていれば問題はなく、歯のすり減りには研磨剤より磨く力や歯ブラシの硬さの影響が大きいと説明しています。目安の力は約200gです。市販品は、研磨力の国際規格も満たしているとされています。

歯ぐきが下がって根元が出ている場合は、エナメル質に覆われていない部分があり、しみやすくなります。しみる症状がある、根元がえぐれてきた、という自覚があるなら、歯科で相談してください。研磨剤を減らしたいときは、全成分の清掃剤の欄と「低研磨」「研磨剤無配合」の表示を見ます。

2026年11月1日に商品ページで確かめた清掃剤の表示は次のとおりです。

  • 無水ケイ酸: クリニカ、システマ
  • 炭酸カルシウムと無水ケイ酸: WHITH WHITE
  • 炭酸カルシウムとヒドロキシアパタイト: キラルン
  • 炭酸水素Naと含水ケイ酸: しろえのジェル
  • 研磨剤不使用をうたう: だいじょうぶなもの(全成分には増量剤の炭酸Caと、清掃剤のバンブサアルンジナセア茎の記載があります)
  • 明記なし・未確認: アパガード(基剤に無水ケイ酸)、しろえの粉(全成分がページに無い)

電動歯ブラシに使うときの注意

電動歯ブラシに使う歯磨き粉は、本体の取扱説明書を先に読みます。2026年11月1日に確かめた範囲では、掲載商品の商品ページに電動歯ブラシでの使用の記載はありませんでした。

  • パナソニック: ドルツの使い方 では、一般的な歯磨き粉なら使えるが、やに取り用などの特殊な歯磨き粉は使わないよう案内しています。量は米粒大が目安です
  • フィリップス: ソニッケアーの説明書(機種の一例) では、炭酸ナトリウムを含む歯磨き粉は、使うたびにブラシヘッドを外して水洗いするよう案内しています
  • 共通: 歯磨き粉が飛び散らないように、ブラシを口に入れてから電源を入れます

電動では、手磨きの1.5〜2cmより少ない量を案内している機種があります。上のコスパの表は手磨きの量なので、電動で少ない量を使うなら1本は長くもちます。替えブラシの選び方は 電動歯ブラシ替えブラシの比較 で整理しています。

味と刺激は続けられるかを左右する

歯磨き粉は毎日使うものなので、味や刺激の強さは無視できない要素です。強いミント感が苦手なら、刺激の弱い製品も候補にします。

発泡剤の量も使い心地に関わります。購入者のレビューには、泡が少ないほど長く磨けるという声と、泡が少なくて磨いた感じがしないという声の両方がありました。低発泡タイプは合う人と合わない人が分かれるので、続けやすいほうを選びます。

大人2人で同じ歯磨き粉を使うとき

味の好みが違うときは、無理に1本にまとめなくても構いません。チューブが2本あっても、容量が小さければ使い切りが早くなるだけです。比べるのは、1本の単価ではなく1日の費用です。

味の情報は、商品ページの香味の欄と、全成分の「香料(〇〇タイプ)」に書かれています。「甘くない」「ミントが弱い」と書かれていない商品は、小さいサイズがあれば先に試すと確実です。

購入者レビューから:満足の声と不満の声

2026年11月1日に、楽天市場で掲載商品のレビュー本文を延べ約600件読みました(重複を含みます)。星1〜3は一覧の先頭から、星5は参考になった順と新しい順の先頭から読んでいます。読める件数は商品で大きく偏っていて、数件しかない出品もあります。リニューアル前の商品の声も混ざっています。使用感には個人差があり、投稿を要約した傾向としてお読みください。商品の優劣を示すものではありません。

満足の声で多かったのは、磨いたあとに歯がツルツルする、刺激が少なく長く磨けるというものです。虫歯予防では、フッ素の濃度で選んだ、定番を安いときに買い足しているという声が目立ちました。不満は主に次の6つです(歯がしみた声は数が少なめです)。ほかに、価格が高い、チューブが固くて出しにくいという声もありました。

「使い続けても白くならない」

ホワイトニングをうたう商品で、いちばん多かった声です。数か月続けた、1本使い切ったのに変わらないという投稿がありました。一方で、着色が減った気がするという声もあり、感じ方は分かれています。ツルツルにはなるが白くはならない、という声も多く見られました。

避け方: 落としたいものが表面の着色かどうかを、上の図で確かめます。目標は本来の歯の色までと考えます。

「泡が立たず、磨いた感じがしない」

低発泡や泡立たないタイプで見られた声です。スッキリしない、使ったあとにベタつく気がするという投稿がありました。反対に、泡が少ないから長く磨ける、うがいが1回で済むと喜ぶ声もあります。

避け方: 泡立ちで磨いた実感を得たい人は、発泡剤の入ったペーストを選びます。初めて低発泡を使う人は、小さいサイズから試します。

「粉がこぼれる」「どのくらい使うか分からない」

粉タイプで多かった声です。ふたを開けたときに飛ぶ、つけすぎるとむせる、服や口のまわりに付く、1回の量が分からないという投稿がありました。容器が開けにくいという声や、家族で使うと歯ブラシが容器に触れるのが気になるという声もあります。

避け方: 洗面台の上で、ふたをゆっくり開けます。家族で使うなら、小皿に分けて出します。使い方は同梱の説明を読み、ペーストのほうが扱いやすそうなら、そちらを選びます。

「味が合わない」

塩っぽい、ハッカが強くて舌に残る、昔ながらの味がする、磨くのが楽しくないという声がありました。同じ味でも、スッキリして好きという声もあり、好みが分かれるところです。

避け方: 香味の欄を読み、まとめ買いの前に小さいサイズか1本で試します。

「歯がしみた」「口の中がピリついた」

数は少ないものの、使ってから歯や歯ぐきがしみる、舌や上あごがピリつく、唇の皮がむけるという声がありました。原因が歯磨き粉かどうかは、投稿からは分かりません。

避け方: 異常を感じたら使用を中止し、歯科医師か医師に相談してください。

「おまけが入っていない」「思わぬ名前で届いた」

商品ではなく、店の販売や配送に関する声です。おまけが入っていなかった、箱がつぶれて届いた、注文者の名前で発送されて驚いたという投稿がありました。贈呈の条件を読み違えたという声もあります。

避け方: 特典の条件と発送方法を、注文の前に読みます。歯磨き粉とジェルなど種類を選ぶ商品は、選択欄も確かめます。

買ってから気づきやすい失敗

家族みんなで同じチューブを使っていた

1000ppmを超える歯磨き粉は、6歳未満への使用を控え、手の届かない場所に保管します。小さい子どもがいる家では、大人用を洗面台の取りやすい場所に置かないでください。子ども用の濃度と量は 子ども用歯磨き粉の比較 で整理しています。

節約のつもりで少なくつけていた

歯ブラシの先に少しだけつけると、1本は長くもちます。ただ、4学会が勧める量は歯ブラシ全体(1.5〜2cm)です。虫歯予防が目的なら、減りの遅さを得と考えないでください。

インプラントがあるからとフッ素を避けていた

レビューに、インプラントがあるのでフッ素入りは使えないという声がありました。2023年の提言は、チタン製の歯科材料が使われていても、自分の歯がある場合はフッ化物配合の歯磨き粉を使うとしています。不安があれば、かかりつけの歯科医師に確かめてください。

歯磨き粉を替えても、磨き残しが変わらなかった

成分を替えても、歯ブラシの毛先が届かない場所には届きません。e-ヘルスネットも、薬用成分に頼りすぎないよう注意しています。下の「歯磨き粉だけでは届かない場所」の節もあわせてご覧ください。

保管とまとめ買いの考え方

歯磨き粉は未開封であれば長く保管できる製品です。ライオンの説明 では、未開封を通常の環境で保管した場合、製造から3年たっても問題がないように設計されています。そのため、使う銘柄が決まっているならまとめ買いと相性がよい部類に入ります。

保管は高温多湿を避けた常温が基本です。開封後は成分が乾いてチューブの口が固まることがあるので、キャップを閉め、口元を清潔に保ってください。洗面所に出しっぱなしにする場合は、直射日光が当たらない位置に置くほうが無難です。開封後の期間は、ライオンも日本歯磨工業会も、なるべく早く使い切るようにと説明するにとどめています。商品ごとに開封後の期間や期限の表示があれば、その表示に従います。

まとめ買いで気をつけたいのは、味や使用感が自分に合うかを確かめてからにすることです。刺激の強さは同じブランドでも製品ラインで違い、届いてから合わないと分かると使い切るのが苦痛になります。

歯磨き粉だけでは届かない場所がある

最後に押さえておきたいのは、歯磨き粉の成分がどれだけ優れていても、ブラシが届かない場所には作用しないという点です。歯と歯が接している面は歯ブラシの毛が入りにくく、汚れが残りやすい場所です。

成分を比べるのに加えて、歯間のケアを足すことも考えてください。ブラシ側の選び方は 歯ブラシの比較、歯間のケアは 歯間ブラシの比較 と デンタルフロスの比較 で整理しています。歯磨きのあとに洗口液を使うなら マウスウォッシュの比較 をご覧ください。使い方は商品の説明に従います。

このページの比べ方

  • 比較の対象は、6歳以上が使う、歯ブラシと一緒に使う歯磨き粉です。ペースト、ジェル、粉を含みます
  • 虫歯予防の定番とホワイトニング向けの商品が同じ表に入っているので、上の読み分けの表で目的ごとに見てください
  • 商品の仕様は、2026年11月1日に楽天市場の商品ページで確かめました。全成分や使用量が本文で読めなかった商品は、そう書いています
  • 日数は、容量と1回の量から計算した当サイトの目安です
  • 価格と評価は比較表で自動更新しています

この記事で扱っていないこと

  • 子ども用の歯磨き粉: 子ども用歯磨き粉の比較 をご覧ください
  • 液体歯磨きと洗口液: マウスウォッシュの比較 で比べています
  • 知覚過敏向けの歯磨き粉: 比較の対象に入れていません。しみるときの見方は、上の節をご覧ください
  • 歯科で使う高濃度の製品や、歯科の漂白: 歯科医師にご相談ください
  • 虫歯や歯周病の治療: 痛み、出血、腫れが続くときは歯科を受診してください

まとめ

歯磨き粉は、困っていることを1つ決めて、効能と濃度の表示で選びます。虫歯予防が目的なら、6歳以上は1400〜1500ppmの表示を目印にし、1.5〜2cmを就寝前を含めて1日2回使って、うがいは少量の水で1回にします。

ホワイトニングで変わるのは表面の着色までで、歯周病ケアの歯磨き粉は磨くことを助ける補助です。泡や味、形は続けられるかどうかで選びます。コスパは1gの単価だけでなく、1本が何日もつかと送料まで見て比べてください。

価格表記について: 掲載している価格は執筆時点のものです。最新価格は楽天市場でご確認ください。